新たに立ち上げた自主レーベルから送り出す3作目。ホーン・セクションも擁する豊かなアンサンブルでソウルをベースにした洒脱なポップソングを展開している。ラテンやブギウギなども織り込んだオールドタイミーなセンスと、シルキーなヴォーカルによる端正な言葉のリズムとが美しく結び付き、ノスタルジックでいて新鮮な響きを生み出しているのが素晴らしい。異色のフレンチ・テクノ“Vertige d'amour”も出色の仕上がり。