原昌和(the band apart)を加えて復活した4人組の9年ぶりとなる新アルバム。メンバーは日本のフォーク、水木しげるや夏目漱石の作品などに触発されているそうで、なるほど、言葉はシンプルだが文学の香りがするし、70年代のフォーク・ソングの系譜にある歌ものも含んでいる。決して派手なアルバムではないが、じんわり胸に沁み渡るような曲が並んでおり、朴訥としたヴォーカルもいい。何気ない日常を切り取った歌詞も秀逸だ。