国民的絵本作家、五味太郎さんが、JAZZのスタンダードナンバーを、イラスト・訳詞と共に描き出す。1988年、1991年に発表された名著が30年以上の時を経て、2冊を1冊に再構成し復活。独特の温かみのあるタッチ、洗練されたデザイン、カラフルな色使いなどなど、イラストの魅力は言わずもがなですが、訳詞もどこか五味先生の真摯かつユーモアセンスのある視点が伺えて楽しい。非常に凝られた、タイトル・歌詞・対訳の文字のフォントのデザインも相まって、1ページ毎にフレッシュな感動を与えてくれています。楽曲の世界観をグッと広げてくれる、まさに読む音楽といった1冊です。