ターミナルMやゲット・フィジカル、コンパクトなどからリリースのあったサンパウロ出身のテクノDJ/プロデューサーが、マーキュリーのポスト・クラシカル部門からアルバム・デビュー。これまではフロア向けのトラックを多く手掛けてきた人だが、本作は彼女自身のスピリチュアル志向をエレクトロニクスに融和し、バイノーラルのビートと自身のシンセやフルートで音風景を描くニューエイジ/ヒーリング的なアンビエント・アルバムに仕上げられている。ララージをフィーチャーした“Receiving”からイースト・フォレストとのコラボ“Let You In”に至るまで、内面への旅を誘われるような心地良い瞑想盤だ。