OBOROの活動を経てソロとなり、RUMIや漢 a.k.a. GAMIの作品への参加も知られたKEMUIが、12年ぶりのサード・アルバムを完成。思考を巡らせて紡ぐ言葉とラップはいまなお揺るがぬ形でその出自を窺わせる。客演を交えず一人曲に向かう姿はアカペラで始めるアルバム冒頭から確信に満ち、“意識武装”では社会への目線を忍ばせたリリックも耳を引く。