路上での弾き語りをベースに、アコースティックなラバダブ・スタイルで日本中を行脚するレゲエ・シンガーの初作。ぶっきらぼうな作風かと勘繰るが、オートチューンを使ったり、細かい電子音が入っていたりとサウンドがしっかり煮詰められている。一言一句を真摯に伝えようとするフロウは、聴き取りやすくハートフルだ。市井の人々の共感を得そうな人生賛歌から社会問題への言及まで、幅広いトピックも魅力。