ドイツの中央に近いテューリンゲン州の都市イエナ。日本に馴染みの薄い都市のオーケストラによる注目のマーラーシリーズの第2作。因みに第1作は4、5番を収録している。“復活”は速いテンポでキビキビと気持ちよく進行。第2、3楽章のリズム処理や打楽器、木管が凝った表現を生み出しつつラストへの高揚感も見事。第3番も打楽器の打ち込みが良い。弦の息の長い歌心も聴きどころ。指揮者のガウデンツはCPOレーベルでのシューマンの交響曲録音の快演により知られる注目の中堅。このシリーズは現代作曲家スカルタッツィーニ作品をマーラーの前奏として途切れなく続けて演奏しているアイデアが面白い。