ギタリスト/シンガーソングライターでありながら、トロピカル・ディアスポラの様々な文化をサポートする教育者でもあるという才女、ファビオラ・レイナ率いるプロジェクトのデビュー作。中南米の伝統音楽由来のリズム・アプローチと、マリンバやギターの優しいトーン、そしてポイントを抑えたエレクトロニクスが何とも心地良いサウンドを生み出している。軽快なリズムに乗ったダンス・ミュージック的な側面を見せたかと思えば、重心の低いサウンドで聴かせる楽曲もあり、それらをグッと引き締め、統一感を与えているのがレイナのリラックスしたヴォーカル・スタイルだ。