フランスとモロッコの混成バンドによるグナワ新時代創造運動の最新報告書。女傑ユスラ・マンスールの色彩豊かな歌声が乱反射するサイケでファンキーなサウンドは今回も威力十分。また、混沌とした音像のなかに知性を宿した構造美が浮かぶあたりに確かな進歩も感じられる。トライバルなビートの上でヘヴィーなギターが躍動する“Mouja”とかカッチョ良すぎ。