90年代の作品がインディー・ソウル界隈で人気を集める米西海岸のシンガーがUKの名門から放つ3年ぶりの新作。70~80年代ソウル感覚のモダンなミディアムやダンス・ナンバー、90年代R&B風のスロウなど往時のUKソウルにも通じる洒脱さを湛えた内容は、ライトなテナーの声を含めて屈託がない。マーヴィン・ゲイ“Come Get To This”のカヴァーがさらりと馴染む良作だ。