東京、NYのミュージシャンとともに描き出す伸びやかな音世界
2010年代後半にNYのニュースクール大学で学び、同地で活動開始。現在は東京を拠点にして、自身のプロジェクトを推進するほか、石若駿、秩父英里、壷阪健登ら数多くのミュージシャンと共演。いま最も注目されているギタリストTaka Nawashiro。スピード感と浮遊感を兼ね備えた絶妙のフレイジング、そして洗練されたハーモニー感覚に溢れたギターはまさにワン・アンド・オンリーの存在だ。
「実は、僕の音楽の原点は歌なんです。幼い頃から歌うのが好きで、最初の夢は歌手になることでした。ですが、中学の合唱部でジャズやゴスペル的な楽曲に触れ、さらに高校でギターに出会ったことによって夢が大きくシフト。ギターを弾いて生きていきたいと思うようになりました。とはいえ、合唱や歌は今でも僕のコアな部分のひとつ。それが個性の源になっているのかもしれません」
そのNawashiroが発表した2nd作『Lifescape』は、ベン・アリソン、E.J. ストリックランド、ジョン・カワードらNYのミュージシャン、そして石若駿、馬場智章らの国内アーティストを迎えた強力な布陣だ。
「1st作『What We Do Now』を発表したのが2020年。2022年初頭には、早く次の作品を作りたいと思うようになりました。今回のコンセプトは、自分のすべてを出し切るということ。僕はNYと東京の2つの場所で活動してきたので、自然とこのような人選になりました。E.J.とベンは僕の恩師でもあり、前作にも参加してくれた、僕にとって掛け替えのない存在。そのふたりにヴィクター・グールドを加えたバンドと、(石若)駿くん、カワード、カノア・メンデンホールの3人のバンドが中心になっています。そして僕が温めてきたオリジナルの数々を、バンドメンバーに合わせたリアレンジをしてレコーディングに臨みました」
『Lifescape』には、そうした伸びやかなインストゥルメンタルだけでなく、松村瑠璃と石川紅奈が参加するヴォーカル・トラックも2曲収録されている。
「瑠璃さん、紅奈さんはそれぞれ異なるプロジェクトで一緒にやってきた仲間。ふたりとも僕の音楽の一部となっている大切なアーティストです。最初にお話ししたように、歌は僕のコアを成すもの。いつの日かヴォーカル・フィーチャー作品を作ってみたいという考えもありますし、いろいろな音楽にトライしてみたい。自分の枠を壊し、可能性をどんどん広げていきたいですね」
LIVE INFORMATION
Taka Nawashiro “Lifescape” Release Live at COTTON CLUB
2024年10月21日(月)丸の内 コットンクラブ
[1st show]開場/開演:17:00/18:00
[2nd show]開場/開演:19:45/20:30
出演:Taka Nawashiro(ギター)/馬場智章(テナー・サックス) /壷阪健登(ピアノ)/マーティー・ホロベック(ベース)/石若駿(ドラムス)
ゲスト:石川紅奈(ヴォーカル/ベース)
https://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/taka-nawashiro/