現代のチェコは優れた若手指揮者を幾人も輩出しているが、その中の筆頭と言えるのがポペルカだろう。来日公演が絶賛され、日本でも一躍注目浴びた彼がスメタナの管弦楽作品集を録音。来日公演でも披露した“わが祖国”はもちろん、交響詩や祝典交響曲、そしてジョージ・セル編曲の弦楽四重奏曲“わが生涯より”の管弦楽版までを収録した3枚組となっている。ポペルカは、首席指揮者を務めるプラハ放送響から独特の音色を引き出し、聴き手の面前にチェコの美しい風景を浮かび上がらせる。細部にこだわりながらも自然さを失わない解釈が魅力だ。チェコの薫り高い新時代の名盤!