大阪・岸和田のラッパー、TEN’S UNIQUEのCD 2枚組から成る5作目は、自身のクルーであるG.B.C. CAMPのメンバーをはじめ、ほぼ全編に延べ40人超ものゲストをフィーチャーした一作。90sブーンバップに根を張ったシンプルなビート群をバックに全29曲を届ける。大ネタのジャズ使いに歌サビと歌詞がハマる先行カット“時が来る”は作中で数少ないソロマイク曲かつアルバムを代表する一曲に。歌サビは、アーシーなサンプリングのループがこびりつくビートでSmokey Gremlin、J.D.B.、ICE-Kなる面々とマイクを回す“POWER”や、同じくSmokey Gremlinとの“BYE”などでも効果的だ。