世界に躍り出たALIがビルボードライブツアーを開催!　音楽通から大谷翔平までも魅了する有機的なサウンドを間近で体感しよう

2025年8月11日（月・祝）のビルボードライブ横浜、そして8月22日（金）のビルボードライブ大阪で開催されるALIの〈Billboard Live Tour 2025〉は、現在進行形で進化を続ける彼に出会えるまたとないチャンスである。

ALIは、LEO（ボーカル）の多文化的なルーツと感性を核に活動する音楽プロジェクトだ。日本、スペイン、イギリス、フィリピンなどをバックグラウンドに持つLEOは、その多層的な視点と音楽愛をもってジャンルの垣根を軽やかに越えてきた。

以前はバンド編成で活動していたが、2024年10月以降プロジェクトはLEOのソロ体制へと舵を切り、現在はより自由度の高い創作とパフォーマンスを展開している。ファンク、ソウル、ジャズ、ラテンなどをベースに、ヒップホップにロック、さらにはスカといった多様なスタイルを有機的に融合するALIのサウンドは、常に次の音楽シーンの地平を見据えているようだ。

そうした複数のルーツミュージックを芯に持ちながらも時代の空気を鋭敏に吸収し、独自のメソッドで再構築してみせるその音楽は、クラシックでもモダンでもない、言うなればALI以外では成り立たない音像だ。

その存在が広く知られるようになったきっかけのひとつが、人気アニメの主題歌をいくつも担当しているということだ。「BEASTARS」のオープニングテーマとして2019年に発表したビッグバンドな“Wild Side”は、異彩を放つアニメの世界観とマッチし、耳の早いリスナーからも注目を集めた。

翌2020年には「呪術廻戦」のエンディングテーマとして、ファンクでヒップなキラーチューン“LOST IN PARADISE feat. AKLO”が起用された。同曲をメジャーデビューシングルとしてリリースすると、ALIの知名度は一気に拡大。さらに同曲はメジャーリーガーの大谷翔平が打席に入る際の入場曲として使用していたことでも有名だ。

以降も「ゴールデンカムイ」や「ザ・ファブル」といったアニメ作品の主題歌を担当し、今年に入ってからも「Dr.STONE」のオープニングテーマ“CASANOVA POSSE”を手がけるなど、アニメシーンにおいても不可欠な存在として君臨し続けている。

また、近年のALIはグローバルな活動にも力を注いでいる。昨年7月には南米最大級のアニメイベント〈Anime Friends〉に出演し、ブラジルはサンパウロの熱気の中で異国のオーディエンスたちと音楽を通じて交流した。今年3月にも韓国の音楽フェス〈THE GLOW 2025〉に登場したのち、5月から6月にかけて6都市7公演におよぶアジアツアーも開催したばかり。アジアから南米まで、音楽を通じて人々とつながるその姿勢は、ジャンルや言語に縛られないALIのあり方そのものを体現していると言ってもいいだろう。

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そんなALIが久々にビルボードライブのステージに立つ。LEOの放つ声は滑らかさと荒々しさを自在に行き来し、時に煽り、時に癒やす。そこに加わるバンドの演奏は、リズムの縦横無尽な跳躍とともに観客の身体を揺さぶってくる。派手な演出よりも、音そのもののエネルギーで空間を変えてしまうのだ。

親密で洗練された空間として知られるビルボードライブの会場で、ALIのパフォーマンスを体験できるのは極めて貴重。普段のライブハウスやホールなどとは異なる距離感の中で、音楽の粒子をひとつひとつ感じ取ることができるだろう。海外公演を経てなお深化を続けるALIの音楽がどのような熱量で鳴り響くのか、その瞬間を見届けたい。

LIVE INFORMATION
ALI
Billboard Live Tour 2025