アフリカ各地の多様な音楽的背景を持つメンバーによって結成され、その混交性によってセネガル独自のポピュラー・ミュージックを確立/発展させてきた国宝級バンド、オーケストラ・バオバブが、解散と長い活動休止期間を経て結成57年目を迎える今年、約10年ぶりとなる新作を完成させた。亡くなったメンバーへの追悼を機に再集結した前作のノスタルジックでありながらポジティブな思いに溢れた音楽もとても好きだが、バトンを託された若手が成長し機が熟したタイミングで発表された本作の、フレッシュな演奏とバンドやセネガルが築いてきた音楽史への深い敬意が息づいた楽曲はひじょうに感慨深いものがある。