いかりや長介がベースを持つ姿が美しいと、子ども心に気づいていた。いつもはコントで笑いをとるおじさんたちのもうひとつの顔。ビートルズの前座ですから! 短い演奏時間だったとはいえ。今回のベスト・アルバムはザ・ドリフターズによる、作詞家・なかにし礼作品を集めた全21曲。ズンドコ節の七五調、メンバーそれぞれのキャラごとのフレーズ、ソウル・ミュージックもカントリー・ミュージックも感じる音、リズム、長さんの合いの手、カトちゃんのズーズー弁、《のってる音頭》のようなころころ変わる展開がそのままコントのようで、音楽と笑いのどちらも譲らない。完璧。あーこりゃこりゃ。
ザ・ドリフターズ、最大のヒット曲“ドリフのズンドコ節”など作詞家なかにし礼による楽曲集めたベスト・アルバム
ユニバーサルミュージック