ジャズとワールド・ミュージックを現代的な感性で融合させたアヴィシャイ・コーエンやティグラン・ハマシアンなど、独創的で知性的なサウンドの傑作が世に送り出されてきた。そんな現代ジャズのひとつの潮流のなかで語られるべき存在が、チュニジア出身のウード奏者、ダフェール・ユーセフ。ティグランを迎えたカルテットでの2010年作『Abu Nawas Rhapsody』と同様、本作も今こそ聴いておくべき作品。アーロン・パークスやマーク・ジュリアナといった超一流たちが色を添え、統一された幽玄な世界観と美意識のなか、刺激的なアンサンブルが繰り広げられている。
ダフェール・ユーセフ(Dhafer Youssef)『Diwan Of Beauty And Odd』いま聴くべき現代ジャズとワールド・ミュージックの融合作
ジャンル
ジャズ