ヒップホップやジャズなどを幅広く採り入れてきた彼らの新作は、意外にも真っ向勝負のブルース盤に。力強く、ノイジーであることを恐れないギターが全体をグイグイ牽引しつつも、音処理がとても洗練されていて聴きやすい。テン年代に登場したブルース作品のなかでは最高峰の部類に入る仕上がりだと思うし、ジム・ディッキンソンの息子が率いるバンドという血筋を抜きにしても高い評価を得ることは間違いなさそうだ。