元メンバーによるダイヴの活躍も目覚ましいけど、ビーチ・フォッシルズだって負けてない! 4年ぶりに登場したこのアルバムでは楽曲の瑞々しさが格段に増している。フルートやサックス、ストリングスの繊細な音飾も効いた甘くホロ苦いネオアコが、聴き手のノスタルジーを大いに刺激。〈テン年代の『アメリカン・グラフィティ』〉なんて呼びたくなる、ちょっぴりナヨナヨした青春ポップ盤。若草の萌える季節にピッタリだ。