マリリン・マンソンが原点回帰的な動きを見せるなか、インダストリアルの祖からニュー・アルバムが届くとはなんてタイミングの良いことか! 〈温暖化により荒廃した地で極限状態に陥った人間〉なるコンセプトのもと、どことなく北アフリカ的なコーラスに彩られたダーク・ヴォイスと、メタリックな凶悪ビートがディストピアに響き渡る。これは究極の暗黒叙事詩であり、怒りの先にある祈りの音楽だ。