68年生まれのキュレーター、オブリストが考える“キュレーションの方法”。キュレーションは現在、IT用語として定着しているようで、「ネット上の情報を収集しまとめ、さらに新しい価値を持たせプレゼンテーションすること」と解されているようだ。まさに語源である博物館、美術館などで使われるキューレーションの一般的な意味と変らない。ハンスは、キュレーションの基礎的行為を、文化と文化をコネクトすること、つながりを見つけ、異文化間の交通を促進することだと、事の次第を書き起す。文化的交配を主るカタリストとして自らのキュレーションを位置付け、日本で例えるならICC以降世代の経験に培われた考えを解き明かす。
ハンス・ウルリッヒ・オブリスト、中野勉 「キュレ―ションの方法」 キュレーターが考える“キュレーションの方法”とは
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