Yap!!!
バンドのモードと記名性を確認できる2作品!!
the telephonesのライヴ活動再開も話題の石毛輝によるプロジェクトが、コラボ作『Bichrome』とミニ・アルバム『Monochrome』を同時にリリース。『Bichrome』はCHAIのマナ&カナを迎えたゴー!チームばりのチルアウト・チューンに始まり、同世代の盟友である9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎、Base Ball Bearの小出祐介と80sなシンセに歌謡曲メロを組み合わせた曲では結束を歌い、石毛が師匠と慕うKoji Nakamuraとはループ感のあるポップなナンバーを共作。なかでも新鮮なのがMONJOE(DATS/yahyel)とKANDYTOWNのRyohuを迎えた“The Light”で、声ネタやフューチャー・ベースの要素を含んだトラックで現代性を提示しつつ、3人の歌とラップが乗ることで、記名性の強い仕上がりとなっている。
一方の『Monochrome』では、ニューロマからシンセウェイヴまでを吸収したサウンドを展開。エネルギッシュな生演奏主体ながらプログラミングの割合も増加していて、ボコーダーやシンセ・ベースを用いたパートが混ざり合う“Ahhh!!!”は、今のYap!!!を象徴する一曲だと言えよう。