エキゾとダブの要素を絶妙にブレンドさせつつ、オリジナリティー溢れるサウンドに昇華してきたヴェテラン・ユニットによる4年ぶりの4作目は、ラップありトークボックスありと聴きどころが満載です。全16曲のうち、女性シンガーのchishaが5曲で歌っているのも全体をいい湯加減に保つのに一役買っているし、HIDENKAのラップをフィーチャーした“everyday”や、ほっこりフレーズが飛び出す“happy time”などの曲も随所に効いていて、ポップ・アルバムとしても非常に聴きやすい仕上がり。〈レジェンド復活!〉とか〈セルフ・タイトルを冠した集大成的な作品!〉とか肩ひじ張ったりせずに、ceroやVIDEOTAPEMUSIC、HALFBYあたりのファンの方々にもお気軽に手にしてほしい一枚なのであります。