線の細いハイトーン・ヴォイスと、それを活かした極甘のメロディーが魅力的なオリンピア在住のシンガー・ソングライターによる2年ぶりのアルバム。これまではUSオルタナ経由のベッドルーム・ポップを鳴らしていたが、時流に乗って(?)ヨット・ロック的な風合いを強めている。打ち込み主体のパキッとしたリズムやフュージョン風のギター・ソロが何とも鮮やかで、ぼんやりした白昼夢からの脱出に成功だ。