かつてはポスト・エイサップ的な注目を集めたヒューストン出身のラッパーが、ほぼ全曲をLAのヘヴィンと制作した新作。純正のHタウン・ドープからダンサブルなエレクトロニック系、さらにはルーツだというカントリーに挑んだ“Got It Out The Mud”まで、キッド・カディをブルージーにしたような刺激的な世界が広がっている。パンク・レーベルをリリース元に選んだのも頷ける、アウトローでオルタナティヴな野心作。