これはユニークな入門書である。「曲作り」のしくみが優しい語り口で紹介されている。章立ては4つ。第1楽章では、作曲は「足し算」であるとして音符の長さや楽譜の横軸(メロディ)について述べられ、第2楽章では作曲は「かけ算」であるとして楽譜の縦軸(ハーモニー)と、「和音」の組み合わせの面白さついて語られる。第3楽章では様々な楽器の特徴が肩の凝らない読み物調で紹介され、第4楽章では曲作りのコツがビートルズやクイーンなどの名曲の例を挙げながら説明される。譜例も多いが、特設サイトに音源が用意されているので心配無用! オタマジャクシ・アレルギーの方にこそお薦めしたい一冊だ。
フランソワ・デュボワ 「作曲の科学 美しい音楽を生み出す『理論』と『法則』」 曲作りのしくみを優しく解説した入門書
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