インディペンデントな作法で独自の支持基盤を盤石にするも、成功に伴って余裕を失っていたというラス。リセットして臨んだこのメジャー3作目は、インティメイトで繊細な“Nighttime (Interlude)”をはじめ、リック・ロスと再会したボーイ・ワンダ制作の“Guess What”など、内省と脱力がメロウ&ビターに融和してメロディアスにまとめられている。キアナ・レデ、ベニー・ザ・ブッチャー、デヴィン・ザ・デュードも好演。