デリック・メイにフックアップされる形で世に放たれ、錚々たる名門レーベルからのリリースを重ねてきた、テルアビブ出身プロデューサーのファースト・アルバム。みずからその音楽性を〈デトロイト・テクノmeets ECM〉と形容するなど、新人らしからぬ佇まいは大物の予感大で、モダン・テクノのストイックなサウンドのなかにデトロイト直系のエモーショナルな一面が顔を覗かせている。