MCバトルでも好成績を残し、日系兄弟の活動でも異彩を放つALCIによるソロ2作目。ブラジルというもうひとつのアイデンティティーに向き合って、サンプリングやリリックにそのカラーをより反映させ、ポルトガル語と日本語のアンサンブルで独特のリズムを生み出している。梵頭らが参加した“角度”などはビートを愛知のUNI BALANCEが手掛け、東海産としての趣もあり。“ファヴェーラの娘”に吹くブラジルの風を感じてほしい。