foxメンバーの参加作や、狐ライクに楽しめるインスト集団の良品を一挙ご紹介!

 岸本亮が活動しているJABBERLOOP、カワイヒデヒロの在籍するImmigrant’s Bossa Band、井上司がドラムを叩くnhhmbaseなど、メンバー個別の動きも活発であり、そこでのインプットがまたバンドの自由な動きへ繋がっているのであろうfox capture planの現在。最近では〈ヌーヴェル・ジャズ〉を標榜した三浦信のプロジェクト=LE GRAND ESCROCにて岸本とカワイが演奏してもいたが、そこでも絡んでいたTRI4THやJAZZ COLLECTIVEといった夜ジャズ的なクラブ・シーンに跨がる面々だけでなく、各フィールドで活躍する広い意味でのインスト(主導)バンドとも共振するアプローチが、fox capture planの間口の広さに直結しているのは言うまでもない。

JABBERLOOPの2013年作『魂』収録曲“タマシイ”

 そんなfoxに通じるバンドとしてすぐに思い浮かぶのは、昨年の『POOL』が高い評価を得たジャム・バンドのtoconomaだ。入手困難だった2010年の自主盤『toconoma EP』がタワレコ限定でリマスター復刻されたばかりなのでチェックしてほしい(リマスターはfoxも手掛けるエンジニアの上原翔が担当)。また、ニュー・アルバム『shiori』を完成させたばかりのjizueも、ジャズ・オリエンテッドにして自由闊達なリズム・アレンジの面から、foxと併せてチェックしている人も多いかと思う。そこからの連想で考えれば、名古屋のegoistic 4 leavesや、トリオ・アプローチ時のSchroeder-Headzなど、狐ライクに楽しめるカッコ良いインスト集団の良品は広範に存在している。音の橋は架かっているので、あとは各々が自由に行き来するだけ!

tonconomaの自主制作盤『toconoma EP』収録曲“second lover”

 

▼関連作品

左から、JABBERLOOPの2013年作『魂』(INFINITE)、Immigrant’s Bossa Bandの2013年作『NEWDAY』(Playwright)、nhhmbaseの2014年のシングル“水辺の鼓”(rpmd)、LE GRAND ESCROCの2014年作『Portraits』(COMEDY TONIGHT)、JAZZ COLLECTIVEの2014年作『COLLAGE』(JAZZ COLLECTIVE/OCTAVE)、egoistic 4 leavesの2012年作『aluva』(Penguinmarket)、Schroeder-Headzの2014年作『Synesthesia』(ビクター)、タワレコ限定リリースされるtoconomaのEP『toconoma EP: REMASTERING Ver.』(WONDER HIKE/JUNONSAISAI)、8月6日にリリースされるjizueのニュー・アルバム『shiori』(bud)

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