新納洋介『献呈』熟練のピアニストがショパンやラフマニノフ、シューマンらの名曲を清新に奏でる

2020.08.24

ピアニスト新納洋介の4年ぶりのニューアルバム。ショパンの即興曲全4曲にラフマニノフの前奏曲集作品23から6曲、クライスラー=ラフマニノフ“愛の悲しみ”“愛の喜び”、シューマン=リスト“献呈”などを加えたロマンの薫りあふれる一枚。アルバムタイトルの “献呈”の瑞々しいタッチ、しなやかで気品漂う歌わせ方に接し、すぐ他の曲も聴きたくなった。とかく挑みかかる体の演奏が多いラフマニノフ編のクライスラーはゆとりあるテクニックで洒落たエレガンスを覗かせるし、ショパンの即興曲は細部の動きを丁寧に解きほぐして名曲を清新に奏でる。成熟した表現の良さを感じる大人の音楽家。

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