イタリア恐怖映画の巨人マリオ・バーヴァの再発第2弾は、70年~75年の6作品を収録。艶笑喜劇かつ黒澤明の某映画的な「フォー・タイムズ・ザット・ナイト」、息詰まる犯罪映画「ラビッド・ドッグス」、「13日の金曜日」の原点となった元祖スプラッター映画「血みどろの入江」もいいが、何よりバーヴァらしい城や館の美しさが堪らない 「処刑男爵」「リサと悪魔」 が傑作。しかし後者はお蔵入り。のちにプロデューサーが「エクソシスト」ブームにあやかって撮影追加/再編集し「新エクソシスト/死肉のダンス」として公開(こちらも収録)。これが思いのほか別作品になっていて見比べるのも一興である。