サム・デッカー(Sam Decker)『Shrove』マルチ奏者の逸材がストラヴィンスキーらの影響下で構築した初リーダー作

2021.03.24

ブルックリンをベースに活動するサックス兼マルチ・インストゥルメンタリスト。サニーサイドからはローガン・ストローサルのプロジェクトへの参加で録音を残している。リーダー作としては初となる本作は彼が魅了されたストラヴィンスキー、ショスターコヴィッチ、そしてバルトークと民族音楽の色濃い作曲家の影響下でテナー・サックスとクラリネットの2管のクインテットでジャズのインプロヴィゼーションのダイナミズムとコンポーズされた室内楽の調性の間を現代的な感覚でクロスオーバーする特異な演奏はスリリングだ。派手ではないし、まだ名も通っていないが注目しておいて損はない逸材だろう。

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