ブルックリンをベースに活動するサックス兼マルチ・インストゥルメンタリスト。サニーサイドからはローガン・ストローサルのプロジェクトへの参加で録音を残している。リーダー作としては初となる本作は彼が魅了されたストラヴィンスキー、ショスターコヴィッチ、そしてバルトークと民族音楽の色濃い作曲家の影響下でテナー・サックスとクラリネットの2管のクインテットでジャズのインプロヴィゼーションのダイナミズムとコンポーズされた室内楽の調性の間を現代的な感覚でクロスオーバーする特異な演奏はスリリングだ。派手ではないし、まだ名も通っていないが注目しておいて損はない逸材だろう。