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コラム

和楽器バンド『Starlight E.P.』〈東洋音楽、西洋音楽の刺激的な邂逅〉で世界的な支持を得る8人の新たな進化

和楽器バンド『Starlight E.P.』〈東洋音楽、西洋音楽の刺激的な邂逅〉で世界的な支持を得る8人の新たな進化

2020年、コロナ禍に見舞われた音楽シーンを経て、〈2021年の和楽器バンド〉が突き進む形とは何か? その答えが6月9日に発売される『Starlight E.P.』にある。彼らが目指している方向性や主張を楽曲から紐解いてみよう。

和楽器バンド 『Starlight E.P.』 ユニバーサルミュージック(2021)


2020年8月に横浜アリーナで「和楽器バンド 真夏の大新年会 2020横浜アリーナ ~天球の架け橋~」を開催。9月にはエヴァネッセンス(EVENESCENCE)のヴォーカリスト、エイミー・リー(Amy Lee)とのコラボ曲“Sakura Rising with Amy Lee of EVANESCENCE”、10月に6thアルバム『TOKYO SINGING』を発表するなど、コロナ禍に見舞われた音楽シーンを駆け抜けた和楽器バンド。その新作は、WGB(和楽
器バンド)名義による『Starlight E.P.』だ。

“Starlight”(フジテレビ系月9ドラマ「イチケイのカラス」主題歌)、“生命のアリア”(TVアニメ「MARS RED」のオープニングテーマ曲)を含む全4曲を収録した本作には、詩吟、和楽器とロックバンドを融合し、〈東洋音楽、西洋音楽の刺激的な邂逅〉で、世界的な支持を得ている8人の新たな進化がダイレクトに刻み込まれている。

EPのオープニングを飾るのは、“Starlight”。誤解を恐れずに言えば、和楽器バンドに対するイメージを逸脱し、新たな音楽表現を果敢に追求した楽曲だと思う。イントロはグロッケンのエキゾチックな音色とラウドな打ち込みのトラック。そこに和楽器のたおやかな響き、そして、16ビートを基調としたバンドサウンドが絡み合い、国境を越えたような音像へと結びついていく。和のテイストを押し出す〈和楽器バンド〉らしさとは一味違うサウンドメイクと言えるだろう。二人の男女が少しずつ距離を縮め、強い共感とともに心を重ね合う様子を丁寧に描いた歌詞も印象的。ドラマ「イチケイのカラス」に登場する坂間千鶴(黒木華)、入間みちお(竹野内豊)の関係ともリンクしたこの歌詞もまた、和楽器バンドの新機軸だ。

いわゆる〈コブシ〉を使わず、真っ直ぐに言葉を伝えようとする鈴華ゆう子のヴォーカルも心に残る。サウンド、歌詞、ヴォーカリゼーションを含め、新たな表現をたっぷりと込めた“Starlight”。ドラマ放送時に和楽器バンドの名前を出さず、〈WGB〉とクレジットしていたのも、〈バンドのイメージに捉われず、楽曲そのものを受け取ってほしい〉という意思の表れだったのだろう。

箏、三味線、尺八、和太鼓による雅で力強いアンサンブル、日本的情緒を感じさせるメロディーライン、そして、〈揺れる鬼灯、淡き夢に/瞬く生命のアリア〉という歌詞からはじまり“生命のアリア”は、リスナーが想起する〈和楽器バンドらしさ〉をさらにアップデートさせた楽曲と言える。楽曲が進むにつれて感情の濃度を上げていくヴォーカル、演奏技術と独創的なアイデアをバランスよく共存させたフレーズを含め、メンバー個々がそれぞれに異なるバックグラウンドを持つことによるプレイヤビリティーが存分に生かされているのもこの曲の魅力。単にこれまでのスタイルを踏襲するだけではなく、サウンドの背景にアコーディオンを用いるなど、新たな音楽的意匠を施していることにも注目してほしい。

3曲目の“ブルーデイジー”は、鈴華と町屋のツインヴォーカルによるミディアム・チューン。カントリー・ミュージックの雰囲気を感じさせるイントロから始まり、和楽器の音色を活かしながら進行する構成、切なさと心地よさを同時に感じさせる旋律も素晴らしい。大切な人に思いを馳せ、様々な回想を心のなかに巡らせながら、思い出を抱えたまま先に進もうとする姿を描いた歌詞も、幅広いリスナーの感情を揺さぶることになりそうだ。

E.P.のラストを飾るのは、瑞々しいギターのフレーズに導かれた“雨上がりのパレード”。疾走感に溢れたビート、爽やかな響きをたたえた尺八のフレーズ、しなやかなベースラインなど、メンバーの個性的なフレーズが有機的に絡み合う演奏に圧倒される。雨上がりの街を舞台に、好きな人に気持ちを伝えようとする女性の感情を綴ったリリックも絶品だ。

斬新なアプローチと〈らしさ〉を絶妙なバランスで共存させ、〈2021年の和楽器バンド〉を見事に体現した『Starlight E.P.』。既に確固たるスタイルと高い評価、ファンからの圧倒的な支持を得ながら、同じ場所に安住すること選ばず、常に新たな表現へと向かう。この姿勢こそが本作の魅力であり、和楽器バンドの原動力なのだろう。

また、LIVE Blu-ray『大新年会2021 日本武道館 ~アマノイワト~』も同時リリース。2021年1月3日、4日の日本武道館公演を収めた本作でぜひ、伝統と革新を体現し続けるこのバンドの最新パフォーマンスを体感してほしい。『Starlight E.P.』とのW予約特典として、“Starlight”、“Singin’for…”、“月下美人”、“日輪”、“生命のアリア”全5曲のライブ映像が見られるシリアルナンバーがもらえる企画もあるので、要チェックだ。

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