ロンドンの男女混成バンドによるセカンド・アルバム。ブリティッシュ・アメリカーナ・シーンで注目を集めているそうだが、2010年代前半にマムフォード&サンズがロンドンから世界中に広めた新しいフォークの熱がいまなお息づいていることを物語ると言ったほうが、このアルバムを聴いた時のワクワク感は伝わると思う。フォークをベースにカントリーやブルースの要素も採り入れながら、曲ごとに変化をつけ、ポップに装った全12曲。いちばんの聴きどころは男女3人がママス&パパスばりに声を重ねるハーモニーだ。ふたたび世界中にシンガロング・ブームが巻き起こりそうな予感! プロデューサーはルミニアーズを手掛けたサイモン・フェリースで、現代のフォークが好きなら彼の仕事も要チェックだ。