〈リヴァプールの残虐王〉から8年ぶりとなる7枚目のアルバムが到着。昨年の先行EP『Despicable』でも期待感を煽られたが、オープナーの表題曲を聴いて、全身に悪寒が走るほどの衝撃を受けた。脳味噌を掻き回す残虐リフの応酬に加え、流麗なギター・ワークは冴え渡り、一般的なキャッチーさとは百万光年離れた不穏なフックが血管のごとく張り巡らされている。もはやカーカス以外の何者でもない怪物作の誕生だ。