ザ・バンドを彷彿とさせるオープニングの“Should Have Seen It Coming”にいきなりガツンとヤラれる10作目。その40年に及ぶキャリアを思えば改めて指摘するまでもない、円熟味が染みたメランコリックなメロディーはペダル・スティールとフィドルも鳴るカントリー・サウンドとの相性も抜群だ。ウィルコ、あるいはジョー・ヘンリーとの共演で、この英国人シンガー・シングライターを知った人にこそ聴いてほしい。