中性的なファルセットからは言葉はわからずとも愛に対しての深い洞察をうかがわせる。ネオソウルなジャズ的な響き、現代に受け継がれる都会的と称されるメロウネス。近年Tassia Reis、Flavia K他英米の影響を受けつつもそれらと同等以上の素晴らしきR&Bを奏でるブラジル勢の中、個人的にこのGP&シュナによるデュオ、ヨウンは群を抜いていると感じる。GPがヴァイオリン、シュナがギターも演奏するだけあり生楽器の響き、また弦楽とのスウィート・スポットも熟知した楽曲は美しく、ハイエイタス・カイヨーテあたりを想わすインパクトあるバンド・サウンドも鋭いアクセントとなっており非常にかっこいい。