C・パーカーを師に〈百万ドルの耳を持つ歌手〉と絶賛されたジャズ・ヴォーカルのリヴィング・レジェンドことシーラ・ジョーダンと、現行アメリカ・ジャズ~N.Y.新世代若手3者トリオトリオの共演盤。共に強烈なクリエイティビティとエネルギーを有しつつ緊張と緩和の対話を作品全編に充満。常に革新が普遍となるジャズにおいて本作の存在価値は極めて王道でもある。〈バード〉への敬意と愛情は時代や世代を超え2022年の本作にも結実し、多様性と誠実さを与える。冒頭と悼尾曲でのシーラ自身による作詞・作曲により引き締まった傑作となる。