ラース・フォン・トリアーと共にデンマークの映画運動〈ドグマ95〉という方法論を提唱したトマス・ヴィンターベア監督と世界的名優となったマッツ・ミケルセンが名作「偽りなき者」以来2度目のタッグを組んだ作品。本作でアカデミー賞外国語賞を受賞。4人の平凡な中年男性がノルウェーの哲学者が提唱する〈人間は血中アルコール濃度を0.05パーセントに保つことでリラックスし、人生が向上する〉という仮説の検証を始めると仕事も家庭もうまく行くのだが。中年男性への哀愁が漂う本作は、人生経験を積んだ人達は彼らに共感し若い人達へは教訓へとなり得る人間讃歌と生きる喜びに満ち溢れた作品です。