シカゴの大御所による新作は、バレアリック系のプロジェクトとしてEPも残すウォーム名義の作風を推進したもの。ギターや鍵盤、ドラムスなどロン本人の演奏を軸にダウンテンポやコズミック、フュージョンなどを織り重ね、アジムスの面々やクルアンビン、ラース・バートクン、ジジ・マシンらも招いた恍惚の音絵巻は、まさにナイト・タイム・ストーリーズといった感じ。フランソワ・ケヴォーキアンのDJミックス仕立ても心地良さに輪をかける。