実は本作はベテランジャズファンの間では隠れ名盤として聴かれてきたGemini Recordsオリジナルの1976年作品だ。ただし、CD化時のスペイシーなジャケでの印象が大きい。今回、賛否両論になるかもしれないオリジナルジャケットでのLP化は、内容的にアナログジャズファンにドンピシャで、あえてハード・コンテンポラリー・ビバップと呼びたい演奏。北欧のビッグバンド系のミュージシャンたちの熟練度は非常にレベルが高いし、その中でソリストとして優遇されるのはもちろん技術だけではなく、心の入ったソロワークが評価される。メンバーの7人は、リーダー作を発表した名手も多い。