90年代のテテは好調を維持し、様々なフォーマットに注目すべき演奏を残した。その中でバックのミュージシャンの好調振りとテテの見事なバンドコントロールで注目の作品がLP化。演奏的にもアナログでじっくり聴きこむ内容となっており、発売が期待されていた。参加メンバーの中には、録音当時、ケニー・バロン・グループにレギュラー・ベーシストとして参加活躍していた北川潔が含まれており、日本のジャズファンにとっても注目盤だ。ハーパー兄弟の演奏も硬軟採り入れた余裕を感じさせるプレイとなっており、テテの作品群中でも最もゴージャスなセンスを感じさせる仕上がりとなっている。