グレゴリー・ポーターのドラマーで多彩なアーティストとも共演歴があるマルチな才能。昨夏リリースのソロEP『Funk La Soul』は事前のイメージを大きく覆すダンサブルなディスコ~ファンクが詰まっていたが、待望のフル・アルバムも隠していた手札を次々に切るように、躍動感に溢れた楽しいスタイルの楽曲を聴かせてくれる。グレゴリーが歌うファンキーな“I Think”をはじめ、マルコム=ジャマル・ワーナーや兄弟のキーヨン・ハロルドもサポート。

 


グラミー賞にノミネートされたアルバム『All Rise』を初めとしたグレゴリー・ポーターの諸作への参加で知られるドラマー、エマニュエル・ハロルド。コンポーズ、アレンジ、プロデュースの全てを自身で行ったフル・アルバム。盟友グレゴリー・ポーターがフィーチャーされた“I Think”の軽快なソウル・ジャズや、ブルース・フィーリング溢れるギターやキーヨン・ハロルド(トランペット)のブロウが哀愁を感じさせる“Fight Harder”がハイライト。ツボを抑えたスティックワークでのウワモノを引き立たせる職人技的なプレイで、どっしりと重心の低いグルーヴを堪能出来る一枚。