夜夏

夜夏がニューシングル“蔀越しにあなたに(feat. 安藤百花 & ゆうさり)”を本日2月8日にリリースした。

楽曲ごとにボーカリストを客演を迎えて制作している東京在住のソングライター、夜夏。夜夏は、安藤百花との“Engelszimmer”rico:amjeとの“アンダーカレント”missaとの“天球儀”ゆうさりとの“そこない”を2020~2022年にかけてリリースしており、2022年8月にはmissaとのコラボレーションシングル“どこへ”を発表している。

“蔀越しにあなたに(feat. 安藤百花 & ゆうさり)”

そんな夜夏が、5曲目になるシングル“蔀越しにあなたに(feat. 安藤百花 & ゆうさり)”を配信でリリースした。

安藤百花

ゆうさり

“蔀越しにあなたに”は、夜夏にとって2023年の1作目になる作品だ。ボーカルには、安藤百花とゆうさりの2人が参加。安藤は、モデルのほか、楽曲制作やフォトグラファー、自身のバッグブランド〈peau,〉のディレクター、デザイナーを務めるなど、分野を横断して活動している。そして、ゆうさりは、シンガーソングライターのniikawa rikoによるソロプロジェクトだ。

また、今回も、作詞作曲から編曲、ミキシング、マスタリングまでは、夜夏の手によるもの。

“蔀越しにあなたに”はもともと、安藤百花のYouTubeチャンネル〈台所日和〉のBGMとして制作された曲だという。今回、同曲に、夜夏自身によって新たにアレンジが施され、歌も加えられたそうだ。

夜夏からのコメントは次のとおり。

夜夏としての5作目に「蔀越しにあなたに」と名付けた楽曲を発表します。「シトミゴシニアタナニ」と読みます。海外向けのタイトルについては、これを「Sprachgitter」としました。
日本語では既に「言葉の格子」と訳されているパウル・ツェランの同名の詩と、詩集があります。そのままの拝借を迷いましたが、そうとしか名付けられませんでした。
蔀とは板戸の一種で、格子を組み、板を張った建具の名です。今ではほとんど見かけませんし西洋の格子窓とも異なるものですが、いずれにしても窓や扉は、言葉と同様に私たちを繋げるものでもありながら隔てるものでもあると言えます。
いつも私たちのあいだの、隔たりについて歌を書いている気がします。この曲も、コロナウイルスが流行しはじめた頃、安藤百花さんの映像につける楽曲制作の依頼をいただいて、やはり距離について考えることから始まりました。距離というと、はじめは空間的なそれが思い出されそうですが、時間的、精神的、言語やイメージ的な隔たりもまた、私にとっては大きな主題です。
それぞれに別々の言葉を歌う2人のボーカルが、すれ違うように交錯する歌を書きたいと思って歌詞を書きました。
もう会えなくなった誰か、或いはまだ会っていない誰か、今は存在しない誰かに、私たちはどう想像の手を伸ばすことができるのか、その声を聴くために何ができるのかを考え続けています。

美しく繊細で儚げ、そして映像喚起的でドラマティックな、三者の個性が見事に絡み合った“蔀越しにあなたに”を、ぜひチェックしてほしい。

“蔀越しにあなたに(feat. 安藤百花 & ゆうさり)”の配信リンクはこちら。

 


RELEASE INFORMATION

夜夏 『蔀越しにあなたに(feat. 安藤百花 & ゆうさり)』 yonatsu(2023)

リリース日:2023年2月8日
配信リンク:https://linkco.re/UZYTUf8

TRACKLIST
1. 蔀越しにあなたに(feat. 安藤百花 & ゆうさり)

 


PROFILE: 夜夏
東京在住のソングライター。2020年より活動を開始。楽曲ごとにボーカルに客演を迎えて制作している。