とても印象的な名前の下町ノ夏は、東京は足立区の下町出身、夏の生まれだというシンガー・ソングライター。これは5年ぶりとなるセカンド・アルバムで、ルルルルズのギタリスト、コバヤシアツシが新たに立ち上げたレーベルからのリリースとなる。プロデュースもコバヤシが手掛け、さとうもかや折坂悠太らを手掛けた中村公輔がエンジニアリングを担当。否応なくユーミンの『COBALT HOUR』を連想させる表題は、東京の都会的な風情と文字通りの下町情緒が生活感を帯びてスタイリッシュに融和しながら、人懐っこい歌世界でドラマティックな日常を描き出していく。注目しておいたほうが良さそうです。