2022年の最新ライヴ録音。シュトリンツルとムジカ・フローレアはピリオド楽器によるドヴォルザーク交響曲全曲録音を完成させたが、2004年に録音された第7番を約20年を経て敢えて再録音。全曲録音の収録時期が後半になった“新世界より”や第5、6番で個性的かつ刺激に満ちた音楽を聴かせたが、その勢いを引き継ぐ熱演。第1、2楽章は構築感を大切にした丁寧に歌う演奏。第3楽章にだんだん乗り出し、第4楽章に至って人が変わったように豹変する。急加速・急ブレーキの良い意味でやりたい放題。その変化が自然に行われているのが素晴らしい。カップリングの“狂詩曲”作品14も火の出るような名演。