櫻坂46が、2024年3月よりスタートさせた〈櫻坂46 4th ARENA TOUR 2024新・櫻前線 -Go on back?-〉の追加公演として、6月15日と16日に東京ドーム公演を開催した。
6月26日(水)には9thシングル『自業自得』のリリースを控えるほか、11月23日(土)と24日(日)には千葉・ZOZOマリンスタジアムで〈4th YEAR ANNIVERSARY LIVE〉の開催も発表した櫻坂46の東京ドーム公演より、6月16日の模様を綴ったオフィシャルレポートが到着した。 *Mikiki編集部
ドーム映えする多彩な演出と一糸乱れぬパフォーマンス
櫻坂46〈4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?- IN 東京ドーム〉最終公演が6月16日、東京ドームにて行われた。3月2日のマリンメッセ福岡 A館を皮切りに、3月27日のぴあアリーナMMまで、全国4会場で8公演を実施した全国アリーナツアーの追加公演として、グループにとって約2年ぶり2度目の東京ドーム公演となった今回は6月15日&16日にわたり開催。国内のみならず海外からのBuddies(櫻坂46ファンの総称)も多数駆けつけ、2日間合わせて11万人を動員。16日公演はインターネット生配信も実施された。
櫻坂46のグループカラー・白が点灯したペンライトで会場が染め上げられる中、“Overture”が爆音で流れ始めると客席から地鳴りのような声援が鳴り響く。続いて、スクリーンに逆回転する時計が映し出され、〈Go on back?〉のメッセージが表示。客席が赤一色で染まると、アリーナ中央のミニステージに山﨑天が姿を現し、華麗なソロダンスを披露する。彼女がパフォーマンスするミニステージがそのまませり上がり、観客の頭上を移動。メインステージに到着した山﨑はそのままステージ高台へと移動すると手にしたコインを宙に投げ、後方のスクリーンが左右に開きメンバーが登場し、山﨑が「東京ドーム、行くぞーっ!」と叫ぶと同時に“何歳の頃に戻りたいのか?”からライブをスタートさせた。
3月のツアー本編での勢いそのままに、彼女たちはエネルギッシュなパフォーマンスでツアーの集大成を提示。その勢いは、続くグルーヴィーな“泣かせて Hold me tight!”や“恋が絶滅する日”でもまったく衰えることなく、一糸乱れぬダンスと力強い歌声でオーディエンスを魅了する。メインステージとアリーナ中央で左右に延びた花道の二手に分かれた森田ひかると山﨑のダンスバトルをフィーチャーした“摩擦係数”では、先日活動再開をアナウンスしたばかりの小池美波が曲中盤からパフォーマンスに加わり、ブランクをまったく感じさせないしなやかなダンスで観る者を惹きつけた。
最初のMCでは、この東京ドーム公演でライブ復帰を果たした小池が「今は本当に、すごくすごく元気なんですけど、できないこともまだあるので、ゆっくりと今までの自分を取り戻そうと思います」と挨拶。また、キャプテンの松田里奈が海外から来場したBuddiesについて触れると、中嶋優月が英語で、藤吉夏鈴が韓国語で挨拶し、多くのファンを喜ばせた。
笑顔いっぱいのトークで会場が和んだあとは、森田をセンターに据えた“Nobody’s fault”でライブは再開。一期生から三期生までのメンバーによる今ならではの編成で、〈櫻坂46はじまりの曲〉を堂々と披露していく。また、大園玲がセンターに立つ“Cool”ではMVをモチーフにしたカラフルな映像演出で、独特の世界観を表現。かと思えば、信号機の上に乗った森田がキャンディーを口にしながら、ニヒルな表情を浮かべる演出を交えた“Dead end”、守屋麗奈が桜色の月を背に儚さを漂わせながら舞う“桜月”、田村保乃が鬼気迫る表情を浮かべながらエキセントリックなダンスを見せる“流れ弾”と、緩急に富んだ楽曲が次々と繰り出されていく。特に“桜月”ではステージ前方で噴水のような水が、“流れ弾”ではたぎるような炎や火花が吹き上がる対照的な演出も用意。さらに、“何度 LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう”ではアリーナ後方のサブステージに机や椅子が設置され、センターの村山美羽を筆頭に三期生がMVさながらの世界を構築し、その情熱的な歌とシアトリカルなダンスに対して客席から盛大な声援と拍手が送られた。