仏リール出身、現在は東京を拠点とするバンドのアルバム。フレンチ・タッチやシューゲイザーなどの要素で彩られた音は、『HIGHVISION』期のスーパーカーを想起させる。親しみやすさと実験性を共立させた秀逸なバランス感覚が印象的。シンセを多用した音像はIDM的でありながら、メロディーを前面に出した楽曲群はまぎれもなくポップソングの体裁だ。