香取慎吾の『Circus Funk』のリリースを記念して、タワーレコードではフリーマガジン「TOWER PLUS+ 香取慎吾 特別号」を発行! ここでは中面に掲載されたレビューを掲載いたします。「TOWER PLUS+」はタワーレコード全店にて配布中です! *TOWER PLUS+編集部

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香取慎吾 『Circus Funk』 トイズファクトリー(2025)

 

香取慎吾からサードアルバム『Circus Funk』が届けられた。〈サーカスとファンク〉をコンセプトにした本作には、香取慎吾が主演したフジテレビ系木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」主題歌“Circus Funk(feat. Chevon)”、中森明菜とのコラボが実現した“TATTOO(feat. 中森明菜)”に加えて、SHOW-GO、LEO from ALI、Night Tempo、村田陽一、Kroi、在日ファンク、乃紫、緑黄色社会、Yaffle、というフィーチャリングアーティストとの楽曲を収録。世代とジャンルを超えたダンサブルな楽曲を体感できる『Circus Funk』について香取慎吾に語ってもらった。


 

亡きプロデューサーへの想いも詰まった在日ファンクとの“カツカレー”

――ニューアルバム『Circus Funk』には、様々な世代のアーティストが参加しています。制作はどうでしたか?

「楽しかったです。一緒にやりたいと思った時点でその人のファンになっているので、ずっと幸せに溢れていましたね。ただ〈いつかあの人とやりたい〉みたいなストックは意外とないんですよ。他の仕事では〈いつかこういうことをやってみたい〉と思っていたりするんだけど、音楽に関してはそうでもなくて。

どちらかというとタイトル先行なんです。まずタイトルがあって、〈だったらこんなライブをやりたいな〉となって〈ということは、こんな曲があったらいいよね〉という感じで始まるので。なのでスケジュール的にはけっこうギリなんですけどね(笑)」

――今回も〈Circus Funk〉というタイトルが軸になっていたんですか?

「そうです。〈Circus Funk〉を思い付いたきっかけは、もともとはコロナ禍ですね。グループから離れて、〈よし、1人でもステージに立とう〉と思ったところでコロナが始まって。そこからアルバムを2枚作ったんですけど、その後コロナが収まってきて、〈新しい時代に入ったんだとしら、何がやりたいかな?〉って考えたんです。みんなで集まって、席に座ったままじゃなくてもよくて、自由に踊って歌って叫べるんだから、そういう音楽をやりたいなって。そこから出てきたんですよね、〈Circus Funk〉は」

――ファンクをやりたいというより、みんなで集まって盛り上がりたいと。

「ファンクミュージックはよく知らないです(笑)。たとえばジャズだったら、〈大人な気分でお酒を飲みながら聴きたい〉みたいなこともあるけど、ファンクは未だにどういうものかわかってなくて。それよりも〈Circus Funk〉な楽しさ、みんなでダンスしたいというのが大きかったかな。

参加してくれたアーティストの皆さんにも、〈タイトルにファンクが付いているけど、ファンクミュージックじゃなくていいです〉ってお話したんですよ。ファンクはハマケンさん(浜野謙太/在日ファンク)に任せようと」

――“カツカレー(feat. 在日ファンク)”ですね。

「はい。どうして在日ファンクを〈feat.〉したかというと、ずっとフジテレビで一緒に番組を作っていたプロデューサーの黒木彰一さんという方がきっかけなんです。僕に音楽のことをいっぱい教えてくれた方で。去年亡くなったんですけど、その前にお話できたんですよね。ちょうど〈これからも音楽を続けて、ステージに立ち続ける〉という決意表明みたいなアルバムを作っていたし、そのことを黒木さんにも知っておいてほしくて。そんな話をしたら〈めっちゃいいじゃないですか〉って喜んでくれたんです。次のアルバムのテーマは〈Circus Funk〉なんだけど、誰とやったらいいかな?って聞いたら、そりゃ在日ファンクでしょう!って。ハマケンさんに会ったときもそのことを伝えたし、想いが詰まった曲になりましたね」